この記事では以下のことについて紹介しています。
- ハムスターって玉ねぎ食べられるの?
- 玉ねぎの毒性について
- もしハムスターに玉ねぎを与えてしまったら?
ハムスターって玉ねぎ食べられるの?
人は火を通したりサラダで食べられる玉ねぎ、動物には害があると聞くけど本当に?ハムスターは食べられないの?
そんなことを思ったことはありませんか?結果からお伝えすると、
ハムスターは「玉ねぎを食べられません!!!加熱してもダメです!!!」
予想通りかとは思いますが、加熱してもダメなのは知らない方もいたのではないでしょうか?
それでは、ハムスターが玉ねぎを食べてはいけない理由をお伝えしますね!
玉ねぎの毒性について
ハムスターが玉ねぎを食べられない理由として、ネギ類に含まれる有機チオ硫酸化合物というものがあります。
こちらは、赤血球や、ヘモグロビンを酸化させて使えないものにし血を溶血(赤血球などの細胞が壊れる)させる作用があるようです。
酸化し溶血したものは、血液として使えないため赤血球の量がどんどん減少していき、貧血を引き起こして命に関わる場合があります。
玉ねぎを食べた際の症状としては、
- ハムスターの手足、口内の赤みがなくなる
- 呼吸が速くなったり、震える
- 嘔吐したり、下痢をする
- ひどい場合は痙攣や呼吸困難になる
なかなか、危ないですね。
ハムスターではないですが、ワンちゃんでは、中毒になる目安の量として、1kgあたり5~20g(犬種や、個体の体調、玉ねぎの種類などによって様々)ほどとのことです。
100gのゴールデンハムスターにそのまま当てはめるのであれば、0.5gからの摂取で体調に影響が及ぶ場合が多いということですね。
犬が誤って食べてしまった場合、すぐに動物病に連れていき、胃の洗浄や、ビタミンc(玉ねぎの毒性の中和を促す)の注射を行なうようです。
ハムスターの場合、胃の洗浄は動物病院でも行えない場合が多いと思いますので(私見)誤って食べないように、注意が必要です。
また、中毒になる量も少ない量で出てきますので、玉ねぎ、ネギ類を料理をした後、食べた後のハムスターとの接触にも気を配る必要があります。
ハムスターとスキンシップを取る場合は、必ず、手を洗いましょう。
もしハムスターに玉ねぎを与えてしまったら?
何よりもハムスターに玉ねぎを与えないことが最優先ですが、玉ねぎを切った包丁で、果物を切って与えたり、散歩の途中で、誤って食べたりすることがあるかもしれません。
そのような場合には、すぐに動物病院で診てもらいましょう。動物病院でも行えることは限られているでしょうが、ビタミンCの注射などであれば、おこなってくれるかもしれません。
ハムスターは小型の動物のため、消化するスピードも犬猫に比べて早いと思われます。より迅速な対応を行いましょう。
玉ねぎ、動物には与えてはいけないとよく言われておりますが、血液を酸化させ貧血に至らしめるというのは、予想以上に危険ですね。
犬などでの玉ねぎでの死亡事故は、割と少なく、中毒症状で入院して退院するケースが多いようです。
ハムスターの場合は、病院で行えることが犬などよりも少ないかもしれません、誤って食べてしまったら、動物病院に連れていき、治ってくれることを祈りましょう。
ちなみに人が玉ねぎを食べられるのは、有機チオ硫酸化合物で破壊される赤血球を防ぐものがあると言われているそうです。もちろん食べ過ぎには注意ですが。
人間ってなんでも食べるし、適応している他の動物から見たら変な生き物かもしれませんね。
そんな変な生き物とハムスターの奇妙な生活がこれからも続くことを祈っています。