【大丈夫?】ハムスターってチョコレート食べられる?【もし食べたら?】

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この記事では以下のことについて紹介しています。

ハムスターってチョコレート食べられる?

あなたはチョコレートお好きですか?美味しいものをペットに与えたくなるのは、飼い主の本望ですが、チョコレートはどうでしょうか?

結論からお伝えすると、「ハムスターにチョコレートは基本的には与えない、食べない方が良い」となります。

少々歯切れが悪いですね。この理由をお伝えします。

チョコレートの毒性について

ペットの代表格「犬、猫」こちらの子たちには、チョコレートは与えてはいけません。

チョコレートに含まれるテオブロミン、カフェインを代謝する能力が低く、中毒症状を起こします。

一方、ハムスターなどの齧歯類には、犬、猫ほどの有害性がないとの記事がありました。ハムスターが誤って食べてしまった場合には、落ち着いて行動しましょう

いずれにせよ多くの摂取は中毒症状を起こしますので、基本的には与えないのが吉です。

マウスの実験に至っては、テオブロミン、カフェインを摂取させ(分量を正確に測っている)行動学習能力が上がったり、ガンの増加を予防する効果がある、運動量の増加が見られています。

25282021 研究成果報告書 – KAKEN 様 R4 7/17転載
https://kaken.nii.ac.jp/en/file/KAKENHI-PROJECT-25282021/25282021seika.pdf

カフェイン摂取がマウスの行動に及ぼす影響 様 R4 7/17転載
http://behavior.hus.osaka-u.ac.jp/2017/01A13008.pdf

*上記の文はチョコレートの摂取を推奨する意図はありません。マウスとハムスターでは効果に違いが出る可能性があります。

私見ですが、マウスなどの雑食と、犬、猫などの肉食では、テオブロミンなどのアルカロイド系の毒に対する抵抗力が多少違うのかもしれません。

研究に使用した量は餌に対してテオブロミン量0.05%くらいのごく少量となりますので、チョコレートで考えると爪の先より小さいくらいしか与えていません。

普段私たちが研究の成果を得られるように与えるのは、無謀に近いでしょう。

では、実際ハムスターがチョコレートをどれくらい食べて中毒症状を起こすかを考えていきましょう。

ハムスターがチョコレートをどれぐらい食べたら中毒症状を起こす?

それでは、もし誤ってチョコを与えてしまった時、どれくらいで中毒症状を起こしてしまうのでしょうか?

こちらは、犬、猫の量を基準にすると良いかと思います。齧歯類であるハムスターは犬猫よりも多少耐性があると思われるので。

調べてみると、板チョコ1枚(50g前後)に対してテオブロミン量200~400mgとのことです。

犬に対しての致死量は、体重1kgあたり100~400mgと個体差が現れるようです。

ハムスターの体重を100gとして一番影響の出やすい数値で計算してみましょう。

100mg ÷ 10(100gに換算) = 10mg(ハムスターのテオブロミン致死量の推定)

板チョコ1gに対してテオブロミン量は、12.5gのため、ほぼほぼ1gで重篤な症状が出る可能性があります。

げっ、思ってたより少ない量で十分な影響が出そうですね。これは怖い。

板チョコを50等分した1つを食べると危険ですので、ハムスターの手に持てるサイズを食べた時点で対処を行った方が良いでしょう。

ハムスターがチョコレートを食べた時の対処法は?

誤ってハムスターがチョコレートを食べてしまったら、どうすれば良いのでしょうか?

できることは一つです。病院に連れていきましょう。連れて行く前にはハムスターがチョコをどれぐらい食べたか量も大体で良いので確認してください。病院での対処の参考になります。

しかし、ハムスターは、犬、猫と比べて嘔吐させたり、麻酔を打って胃の洗浄をおこなったりとする行為に非常に危険が伴います。対処できる病院も限られるでしょう。

多く食べてしまった場合は、最悪の事態も考えなければなりません。

一番大切なことは、予防

病院でも対処できる方法は限られると考えられます。

一番大切なのは、日頃から誤って食べさせない予防をすることが大切です。

部屋の中を歩き回らせる際には、掃除機をかけて食べこぼしのチョコレートを食べさせない。

人がチョコレートを食べた後には、必ず手を洗ってハムスターと接する。

チョコレートをハムスターのケージの近くに置かない。

これらのことがとてもとても大事です。1gで重篤の症状が出る可能性がある限り、少しでも中毒症状が出る可能性があります。

手についたチョコの残りでも十分に危険でしょう。しっかり予防しましょう。


チョコレート私たちはよく食べますね。そんなものでも、ハムスターを始めとした動物たちには毒になるようです。

しかし、しっかりと管理した上で、ごく少量を食べる分にはさまざまな効果もあるようです(個人で管理するのはお勧めしません)。

食べ物の世界は奥が深いですね。

ちなみに人もチョコを食べすぎるとポリフェノール過多で頭が痛くなるそうです。私たちも食べ過ぎに気をつけましょう。

あなたとハムスターの健康を応援しています。