この記事では、以下のことについて紹介しています。
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昼夜逆転は、ハムスターにどう影響する?
ハムスターの昼夜逆転が起こってしまった。ハムスター自身にはどう影響するのでしょうか?
京都府立医大の方が、マウスで実験した結果をもとに説明します。
結果としては、長期間昼夜逆転が「頻繁に入れ替わる」とマウスの死亡リスクが上がるようです。
実験の内容を簡潔に説明すると、12時間明かりを付け、その時間を4日ごとに8時間ずらす(頻繁)と7日ごとに8時間ずらす(遅い)実験となります。
上記の実験内容で、およそ4倍の死亡リスクの増加が見られたようです。
自宅のハムスターが昼夜逆転しているとして、それを治そうと段ボールなどで、明かりを遮ったり、照明を暗くする時間を変えてしまって、結果を待たずに、すぐに元の生活に戻るというのを繰り返すとハムスターの健康に影響が出るようです。
何事も急はよくないようですね。次は、なぜハムスターが昼夜逆転してしまったかを考えていきましょう。
ハムスターの昼夜逆転の理由を考えよう。
それでは、ハムスターがなぜ昼夜逆転をしてしまったのかを考えていきましょう。
ハムスター本人には聞くことはできないので、人の昼夜逆転の理由を例にハムスターに当てはめて見ていきましょう。
- 明かりをつける時間帯
- 加齢によるもの
- 運動不足
明かりをつける時間帯
人の昼夜逆転の多くは、メラトニンの不足によるものが多いようです。メラトニンは、太陽光等を浴びることで、分泌され、私達の体内時計を正常に戻し、夜に眠たくなるようにできています。
メラトニンがハムスターの移動影響するのかはわかりませんが、マウスにも影響があるため、ハムスターへも明かりの効果はあると考えられます。
日中に部屋の暗いところにハムスターのケージを置いて、仕事を終えて夕方に明かりをつける。そんな生活リズムをとっている方、ハムスターが、昼夜逆転してしまうもの納得なのではないでしょうか。
要約すると
・仕事に出かける時に、電気を消してケージの周りが暗くなる(夜と感じる)
↓
・夕方家に帰って、明かりをつける(昼と感じる)
↓
・昼夜が逆転している
といった形ですね。
加齢によるもの
こちらも、人であれば、わかりやすいですね。高齢の方は、メラトニンの分泌が加齢により悪くなり、体内時計が正常に戻らず、昼夜が逆転してしまう現象です。
お年寄りの方が、朝早く起きすぎるのは、こういったものが影響しているでしょう。
ハムスターに当てはめるのであれば、飼い始めは夜にしっかりと起きていたが、徐々に、前倒し(後ろ倒し)に早く起きるようになってきた場合は、加齢によるところが大きいでしょう。
運動不足
その他の理由としては、運動不足が考えられます。
運動をすることによって、疲労が溜まり、それを回復しようとして眠気が誘発されるわけですね。
運動をしないと、疲労感がなく、眠気が誘発されにくくなります。
ハムスターのケージに回し車がない場合や、定期的な散歩をしていない方は、こちらが理由の一つとなっている可能性があります。
野生下では、何キロもエサを求めて歩き回るため、小さなケージ一つでは、心許ないですね。
昼夜逆転の治し方
それではハムスターの昼夜逆転の治し方について考えていきましょう。
まず、第一として、飼い主側の生活環境を替えられないのであれば、無理に直す必要はないかと思います。
頻繁な昼夜の逆転などは、前ページで紹介した通りハムスターへのダメージが大きく、死亡リスクが大きくなります。
ハムスターの健康のために昼夜逆転を治そうとしている方で、自身の勤務形態などを替えられない方は、そのままの方が、ハムスターへの負担が少ない場合もあるかと思います。
そのことを確認した上で昼夜逆転を治したい方は、以下を参照しましょう。
明暗をずらす
ハムスターのケージが日中暗いところにあり、夕方に室内の明かりをつける方は、逆に日中の明かりを遮らずに(直射日光は避ける)夜間に段ボールなどでケージ内を暗くし明暗の時間を変更しましょう。
こちらで気をつける点は、決まった時間に明暗を分けることです。不規則な明暗は、マウスの実験で寿命を縮めることがわかっていますので、避けましょう。
こちらをまず試してみて、改善が見られない場合は、以下も試してみましょう。
運動をさせる
ケージに回し車のない人は、回し車を購入してみてください。
回し車を置いている人でも、定期的に散歩をさせていない方などは、室内を散歩させましょう。
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適度な運動をさせてみても、昼夜逆転が、治らないハムスターは、加齢によるものも考えられます。
加齢での昼夜逆転は、なかなか治りづらいので、自然光をケージに差す時間をとってみたり、同じ時間に運動をしてもらったりと規則的な生活を続けましょう。
それでも、治らない場合は、無理に治さずに、そのハムスターの好きなようにさせてあげるのが良いかと思います。
健康の一番の敵はストレスなので、昼夜逆転を治すあまりに、ハムスターにストレスを与ていないか気をつけましょう。
終わりに
昼夜逆転は、一見すると健康障害に大きく影響するかと思いきや、非規則な生活リズムを頻繁に時間を変えて行うよりかは、健康のようですね。
私は、無理に昼夜逆転を治さずにハムスター自身の好きなようにさせてあげるのが一番ではないかと思います。
自分でも好きな時に寝て、好きな時に起きるのが休日の一番の贅沢かなと思いますので(笑)。
変に無理をして不規則な生活リズムを、ハムスター、飼い主、お互いに行っているといつかは綻んでしまいそうですね。
何よりもハムスター、飼い主の無理のない楽しい生活を祈っております。