【絶対NG?】ハムスターを多頭飼いできない種類とその理由、ケージが足りない緊急時まで解説!

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「ペットショップで2匹仲良く眠っているハムスターを見て、そのまま2匹お迎えしたい!」 「兄弟だから、一緒のケージに入れた方が寂しくないよね?」

そう思ってしまうのは、ハムスター好きなら当然の心理です。しかし、ハムスターの多頭飼いは基本的に「命に関わるほど危険」です!

この記事では、なぜハムスターを同じケージに入れてはいけないのか、多頭飼いできない種類とその理由、そして「もうお迎えしてしまったけれど、ケージが一つしかない!」という場合の緊急対策まで、ハムスターの命を守るため手段を調べて解説します!


1. ハムスターは本来「孤独を愛する」生き物

まず大前提として知っておいていただきたいのは、ハムスターは犬や人間のような「群れで生活する社会性のある動物」ではないということです。

自然界でのハムスターは、基本的に単独行動を好みます。自分の縄張り(テリトリー)を強く意識しており、そこに他の個体が入ってくることは、彼らにとって大きいストレスであり、排除すべき「敵」の出現を意味するようです。

ここで私たちが考える「寂しそう」というのは人間の感情であり、ハムスターにとって他の個体がいないことの方が「平和で安全」な状態なのです。


2. 【種類別】多頭飼いできないハムスターと難易度

一口にハムスターと言っても種類によって性格は異なりますが、「どの種類なら多頭飼いは絶対に安全」というものはありません。

ここでは主要なハムスターの種類別に、多頭飼いの危険度を解説します。

① ゴールデンハムスター(キンクマ含む)

  • 危険度:★★★★★(絶対NG)
  • 判定: 1つのケージで飼うことは不可能と考えてください。

最もポピュラーで温厚に見えるゴールデンハムスターですが、縄張り意識の強さはハムスター界でトップクラスです。「単独生活のプロフェッショナル」と言っても過言ではありません。

生後2ヶ月頃(性成熟)を迎えると、たとえ生まれた時から一緒にいた兄弟であっても、ある日突然、激しい喧嘩を始めます。ゴールデンハムスターの多頭飼いは「喧嘩するかどうか」ではなく「いつ怪我をするか」という時間の問題と考えましょう。必ず「1匹につき1ケージ」を用意してください。

② ジャンガリアンハムスター・キャンベルハムスター

  • 危険度:★★★★☆(極めて困難)
  • 判定: おすすめしません。

ドワーフハムスターと呼ばれる彼らは、野生下では稀に集団で見られることもありますが、飼育下(狭いケージの中)での共存は非常に難しいのが現実です。 「ジャンガリアンは相性が良ければいける」という情報もありますが、その「相性」を見極めるのはプロの人でも困難です。昨日まで仲良く寝ていたのに、朝起きたら追い詰められて片方が亡くなっていた……という悲しい事故が最も多いのがこの種類です。実際に私も小学生の頃に複数で飼っていたジャンガリアンハムスターを知識がないが故に亡くならせてしまった経験があります。

③ ロボロフスキーハムスター

  • 危険度:★★★☆☆(条件付きで可能だがリスクあり)
  • 判定: 上級者向け。常に監視が必要。

ハムスターの中で最も臆病で、比較的社会性があると言われる種類です。本などで多頭飼育に成功している例もありますが、それでも個体によって「いじめ」は発生するようです。

ロボロフスキーの場合、流血沙汰にならなくても、立場の弱い個体が餌を食べられなくなったり、ストレスでハゲてしまったりするケースが発生します。多頭飼いをするなら、喧嘩の兆候を見逃さない観察眼が必要です。


3. なぜ一緒に飼ってはいけないのか?悲しい3つの理由

「仲良く見えるのに、なぜダメなの?」 その理由を深掘りすると、ハムスターの本能が見えてきます。

理由①:縄張り争いが「死闘」になるから

飼い慣れている犬や猫の喧嘩とはわけが違います。ハムスターの喧嘩は、相手を追い払うまで、あるいは相手が動かなくなるまで続くことがあります。 特に逃げ場のないケージの中では、弱い個体は隠れることもできず、一方的に攻撃を受け続けることになります。歯が鋭く長いため、噛みつきによる怪我は深く、そこから感染症を起こして命を落とすこともあります。

理由②:慢性的なストレスによる短命化

たとえ噛み合いの喧嘩をしていなくても、同じ空間に他のハムスターがいるだけで、常に「いつ襲われるか分からない」という緊張状態にあります。

  • 常に警戒して熟睡できない
  • 餌を奪われないように急いで詰め込む
  • 免疫力が低下し、病気になりやすくなる

これらは目に見えにくいですが、確実にハムスターの寿命を縮めます。「喧嘩していない=うまくいっている」とは限らないのです。

理由③:ペットショップでの姿は「子供」だから

「ペットショップではたくさんのハムスターが団子になって寝ていたよ?」と思うかもしれません。ですが、 あれはまだ縄張り意識が芽生えていない「子供(離乳直後)」だから成立している期間限定の姿です。

成長して大人(性成熟)になると、闘争心が湧き、本能が目覚め、突然相手を敵とみなすようになります。ペットショップの姿をそのまま大人のハムスターに当てはめてはいけません。


4. 【緊急対策】すでに2匹いて、ケージが1つしかない場合!

もし、あなたがこの記事を読んでいる今、すでに2匹のハムスターを1つのケージに入れてしまっているなら……。 そして、「喧嘩し始めた」「雰囲気が悪い」と感じているなら、今すぐに行動をしましょう。 明日の朝には手遅れになっているかもしれません。

「新しいケージを買うお金が今はない」「夜中で店が開いていない」 そんな場合でもできる、緊急の隔離方法をご紹介します!

対策①:衣装ケース(プラスチックケース)を代用する

最もおすすめの方法です。ホームセンターや100円ショップ(大きめのサイズ)で売っているプラスチック製の衣装ケースや収納ボックスは、立派な仮設住宅になります。衣装ケースなどは、普段から自宅にあったりするのではないでしょうか。

  • メリット: 安価で手に入りやすい。広さを確保できる。
    注意点
    • 深さ: 脱走を防ぐため、十分な深さ(30cm以上推奨)があるものを選んでください。
    • 空気穴: 蓋をする場合は、キリなどで空気穴をたくさん開けるか、金網を張る加工が必要です。一時的なら蓋を外して(脱走できない深さを確保して)使いましょう。

対策②:深めのバケツや段ボール(数時間〜一晩の緊急避難)

衣装ケースもない場合の超緊急手段です。 喧嘩をしているなら、とにかく物理的に引き離すことが最優先です。

  • バケツ: ツルツルして登れないため、脱走防止には概ね有効です。底に薄く床材を敷いてあげてください。ただし、底面積が狭いのであくまで数時間の避難用です。
  • 段ボール: 高さがあれば使えますが、ハムスターは段ボールを容易に噛み破ります。一晩、数時間で脱走するリスクが高いため、目を離す際は注意が必要です。

対策③:今のケージを仕切る(あまりおすすめしません)

「金網や板でケージの真ん中を仕切ればいいのでは?」と考える方もいますが、これは推奨できません。一時凌ぎにしましょう。

  • 理由: 相手の「臭い」や「気配」がすぐ隣からするため、ストレスが解消されません。また、金網越しに噛み付いて怪我をする事故も起きます。

結論:早急に「もう一つケージを買う」のが正解

衣装ケースやバケツはあくまで一時的な対応です。 ハムスターを2匹飼うということは、「ケージ2つ、回し車2つ、給水器2つ、掃除の手間2倍」を受け入れるということです。
それぞれのハムスターに専用の「マイホーム」を用意してあげることこそが、飼い主ができる最大の愛情表現になります。

おすすめのケージはこちら(60cm)


5. よくある疑問:兄弟や親子なら大丈夫?

Q. 生まれた時から一緒の兄弟なら大丈夫では? A. いいえ、大人になれば関係ありません。
血の繋がりがあっても、縄張り意識は本能です。むしろ近親相姦による望まない繁殖を防ぐためにも、性成熟前にオスとメスを分けるのは必須です。同性同士でも喧嘩のリスクがあるため個別飼育基を基本としましょう。

Q. オスとメスなら仲良くできる? A. 繁殖の時以外は分けましょう。
ずっと一緒に入れておくと、メスは頻繁な妊娠・出産で体がボロボロになり、命を落とします。また、ネズミ算式に子供が増え、飼育崩壊につながります。繁殖を意図する場合のみ短時間同居させ、基本は別居させてください。

また、個人的に繁殖はお勧めしません。繁殖を考えている方は、子供1匹につき1ケージを購入する覚悟をしましょう。管理にかかる時間は10倍以上になると考えましょう。


まとめ:1匹につき1つのケージ。これが鉄則です

ハムスターの多頭飼いについて解説してきました。

  • ゴールデンハムスターは絶対に単独飼育。
  • ドワーフ系も喧嘩のリスクが高く、初心者には不向き。
  • 今すぐ分けたい時は、衣装ケースが優秀な代用品になる。

「仲良く寄り添う姿が見たい」というのは人間のエゴに過ぎません。飼い慣らされたハムスターにとっての幸せは、誰にも邪魔されない自分だけの城(ケージ)で、のびのびと暮らすことです。飼い主としてしっかりと幸せを与えてあげましょう。

もし今、多頭飼いで悩んでいるなら、衣装ケースなどですぐに分けてあげてください。別々のケージになった途端、今まで見せなかったリラックスした寝顔を見せてくれるようになるはずです。

それぞれの個性を大切に、それぞれのハムスターとの生活を楽しんでくださいね。

ハムスターの「餌入れ」おすすめガイド | 種類ごとのメリット・デメリット

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ハムスターの餌入れは「ただのお皿」ではありません。形状・材質・設置方法によって給餌のしやすさ、衛生面、餌の食べやすさ・貯蔵行動への影響が変わります。ここでは代表的な餌入れの種類ごとに、特徴・メリット・デメリットと選び方のポイントを分かりやすくまとめます。


1. 陶器(セラミック)製の器

メリット

  • 重みがあるため移動しにくく、ひっくり返されにくい。
  • 表面がつるつるで汚れが落ちやすく、臭いがつきにくい。
  • デザインや色が豊富でケージの見た目が良くなる。

デメリット

  • 落とすと割れる可能性がある(破片で怪我する恐れ)。
  • 重さがあるため掃除や移動が少し面倒。
  • 冬場は冷たく感じることがある。

2. ステンレス(または金属)製の器

メリット

  • 錆びにくく衛生的。長持ちする。
  • 器が薄くても重さがあるタイプがあり、ひっくり返しにくい。
  • かじられても安全(プラスチックより強い)。

デメリット

  • 冷たさや反射でハムスターが警戒する場合がある。
  • 小さなサイズだと餌を取る時に足を滑らせることがある。

3. プラスチック製の器

メリット

  • 軽くて安価。形や色のバリエーションが豊富。
  • 洗いやすく、欠けても危険は比較的少ない。

デメリット

  • かじられて破損することがある(誤飲、欠片で口や腹を傷つける可能性)。
  • 傷に臭いが残りやすく、衛生面で管理が必要。
  • 軽いためひっくり返されやすい。

4. 重さ(ウェイト)付き・底広タイプ

メリット

  • ひっくり返り防止に効果的。餌の床ばらまきを減らす。
  • ハムスターが手でかき出しにくい設計のものがある。

デメリット

  • 重さがある分掃除がしづらい場合がある。
  • サイズが大きすぎるとケージスペースを圧迫する。

5. ハンギング(吊り下げ)式フィーダー

メリット

  • 床の汚れ(糞や砂)と餌が混ざりにくい。清潔さを保ちやすい。
  • かじりにくい位置に設置でき、床に餌を散らかしにくい。

デメリット

  • ハムスターが慣れるまで使いにくい場合がある。
  • 取り付け位置によっては給餌中に落ち着かない。

6. グラビティ(重力)式フィーダー/ボトル型給餌器

メリット

  • 自動的に一定量が補充されるため、給餌回数が減る。
  • 大量に備蓄できるので留守がちな飼い主向け。

デメリット

  • 種子やミックスフードだと場合によって詰まりやすい。小粒向け。
  • 溜めすぎて腐敗や虫が発生するリスクあり。
  • ハムスターが貯蔵してしまうと餌の把握が難しい。

7. パズルフィーダー・フードトイ

メリット

  • 餌探し行動を刺激し、運動不足や退屈対策になる。
  • 知育効果があり、ケアの幅が広がる。

デメリット

  • 初めは使い方を教える必要がある。
  • 小さいハムスターだと取り出しにくい構造のものもある。
  • 使い捨てだとコストが高い

8. 浅めの皿(小鉢) vs 深めの容器

  • 浅めの皿:足を入れやすく、餌が見やすい。床を散らかしやすい。
  • 深めの容器:餌の散らかりを抑えられるが、足を滑らせやすく、小型種は出入りで餌をこぼすことも。

選び方のポイント(まとめ)

  1. ハムスターの種類(ジャンガリアン/ロボロフスキー/ジャンガリアン/ゴールデン等)に合うサイズを選ぶ。小型種は浅めで口幅に合うものを。ゴールデンなど大型種は安定性のある大きめを。
  2. 材質は衛生面優先(セラミック、ステンレスが管理しやすい)。プラスチックはこまめに交換・チェックを。
  3. 安定性:ひっくり返されない重みや底広タイプがあると掃除が楽になる。
  4. 給餌方法との相性:留守がちなら容量のある自動補充型、飼い主と遊びたいならパズル型を。
  5. 掃除のしやすさ:丸洗い可能・場合によっては食洗機対応か否かを確認。細かい溝はカビや臭いの原因になりやすい。シンプルな構造が良い。
  6. 安全確認:尖った部分や外れやすい装飾がないこと。素材に有害塗料が使われていないか確認する。

おすすめの組み合わせ(飼い主別)

  • 初心者/掃除を手早くしたい人:重みのあるセラミック皿+浅めの予備皿。
  • 忙しい人/留守がち:容量のあるグラビティ式+日常はステンレス皿でチェック。※餌の劣化に注意。数日に一度全てを交換しましょう。
  • 運動・知育を重視:運動の足りない子には、週に数回パズルフィーダーを導入し、普段は重めの陶器皿を使用。
  • 多頭飼育:複数の給餌ポイントを作り、喧嘩や偏食を防ぐ。深めの器は避ける。

最後に — 実践的な使い方のコツ

  • 餌入れはケージ内の出入口や巣箱から少し離して設置すると落ち着いて食べられます。
  • 清掃は週に1回は丸洗い、毎日表面のゴミを取り除く習慣を。
  • 餌の量は「残り具合」を見て調整。貯蔵する子は少量をこまめに与えると食べ切りやすく、管理しやすい。
  • 新しい餌入れを導入する際は数日間、以前の器を並べて慣れさせるとストレスが少ないです。

我が家で通年を通して使用しているものはセラミックの給餌皿と、使い捨てのパズルフィーダーです。何匹か飼育していると、滑車で運動しない子がいますので、その際に運動しながらご飯が与えられるものを使用しています。

おすすめはこちら

セラミック皿(ゴールデンハムスターで使用してます。大きめ)

パズルフィーダー(使い捨てです)

それぞれの給餌の皿に特徴とメリットがありますので、自分の飼っているハムスターに合ったものを使用しましょう。