ハムスターを飼っていると、多くの飼い主さんが悩むのが「ケージをガジガジかじる」行動です。
夜中に金網をかじる音が響いたり、ケージの塗装を削ってしまったり、最悪の場合は歯を傷つけてしまうケースもあります。
実は、ハムスターがケージをかじるのには必ず理由があり、その原因に合った対策をすれば行動を減らすことができます。
本記事では、ハムスターがケージをかじる主な理由と、その対策(ケージ変更、代替グッズの紹介など)をわかりやすく解説します。
■ ハムスターがケージをかじる理由とは?
1. ストレスや退屈
ハムスターは夜行性で、とても活動的な生き物です。
ケージ内に刺激が少ないと、暇つぶしとしてケージをかじり始めることがあります。
2. ケージのサイズが狭い
狭いケージはストレスの大きな原因です。
回し車やおもちゃが十分に置けず、運動不足 → ストレスでかじる、という悪循環を招きます。特にゴールデンハムスターやキンクマハムスターは野生下での縄張が広いと言われていますので、より大きなケージが必要です。
3. 脱走したい気持ち
金網ケージの場合、ハムスターは「外に出たい」と思うと金網をかじって隙間を広げようとすることがあります。
ひどい場合には、鼻先を擦りむいたり、出血、歯が曲がるなどの危険もあります。
4. 歯の伸びすぎを抑えたい
ハムスターの歯は性質上、一生伸び続けるため、自然と削る行動をします。
削るための道具や硬い餌がないと、ケージを噛んで代わりに削ろうとすることがあります。
■ ケージをかじるのをやめさせる対策
1. ケージを変更する(最も効果が高い)
● おすすめケージ① プラスチック、ガラス(衣装ケースなども可)ケージ
金網部分が少ないため、噛む場所そのものがほとんどありません。
通気性を確保できれば、ハムスター飼育に非常に向いています。
最もおすすめです。
メリット
- かじる場所がほぼゼロ
- 広さを確保しやすい
- 衣装ケースなどであれば、広い面積を安く作れる(DIY派に人気)
デメリット
- ハムスター用の正規品でない場合、通気性の確保が必要
- 置く場所によっては通気性が悪く、結露することも。
おすすめはこちら
● おすすめ② 水槽・アクリルケージ
見た目が美しく、金網よりも安全で「ガジガジ音」がありません。
メリット
- 歯が通る隙間がないためかじれない構造
- 保温しやすく冬にも強い
デメリット
- 重い
- 夏場は蒸れ、冬は結露対策が必要
● おすすめ③ できれば金網ケージは避けるのがベスト
特に横網のケージは、ハムスターが口をかけやすく、かじり癖がつきやすいです。
音がうるさく、塗装片を誤飲する危険もあります。
通気性が抜群というメリットもありますが、私はお勧めしません。
2. 代わりにかじれるアイテムを用意する(噛み癖対策)
ハムスターが自然に歯を削れる環境を作ることで、ケージへの興味を減らすことができます。
● 代替案① かじり木(りんご、梨の木など)
硬すぎず、適度に削れるため歯の伸び対策として最適。
ただし、全くかじらない個体もいるため、好みに合うものを探す必要があります。
● 代替案② 食べられるおもちゃ(チモシーのおもちゃ)
牧草や野菜でできたおもちゃは噛み応えがあり、ストレス発散にも効果的。
● 代替案③ 木製ハウス・トンネル
ハウスの入り口をかじる子は多く、自然に歯を削れます。
ただし、塗装されているものは避け、無塗装のものを選ぶのが安心です。
我が家でも使っているおすすめはこちら
● 代替案④ コルクや小枝
自然素材が好きな子にはコルクや小枝もおすすめ。
ただし、農薬がついたものは絶対にNG。
■ ケージをかじる行動を減らす環境改善
1. ケージの広さを確保する(非常に重要)
目安としては
■ 横60cm以上(できれば70〜90cm)
を確保しましょう。
広いケージはストレスが減り、かじる行為も自然に少なくなります。
2. 回し車は必ず適正サイズを使う
ドワーフなら直径 17〜21cm
ゴールデンなら 25〜30cm
が理想です。
小さすぎる回し車は背骨に負担がかかり、ストレスでかじる原因になる可能性があります。
3. 隠れ家・トンネル・遊び場を増やす
ハムスターは「隠れる・掘る・走る」などの行動欲求が強い動物です。
満たされないと退屈し、かじる行動に走りがちです。
- トンネル
- 掘れる深い床材
- 砂場
- 木製のおもちゃ
これらを設置すると興味が分散し、ケージをかじる回数が減ります。特に床材の追加はお手軽で我が家では効果も抜群でした。
4. 温度・湿度環境を整える
不快な環境もストレスの原因です。
- 温度:20〜26℃
- 湿度:40〜60%
これを大きく外れると落ち着きがなくなり、かじる癖が強くなることがあります。
■ かじる行動を悪化させるNG対策
❌ 大きな声で叱る/ケージを叩く
ハムスターはストレスに弱く、叱られると余計に不安や警戒心が強くなります。
❌ 噛んでいるときに餌をあげて気をそらす
「かじると良いことが起きる」と学習してしまい逆効果。
噛んでも何も起きない環境を作るのが大切です。
❌ かじり木を一本だけで満足させようとする
個体によって好き嫌いが大きいため、初めは複数試すことが必要です。大きさも変えてみると良いでしょう。
■ まとめ:ケージをかじる行動は“かじる原因をなくす”のが一番の近道
ハムスターがケージをかじる行動は
「ストレス」「狭さ」「退屈」「歯の伸び」
など、複数の原因が絡んでいます。
もっとも私が実践して効果が高かったは、
金網ケージからプラ・アクリルケージへ変更すること。次いで、床材を増やすことです(ストレスでかじる場合には有効)
さらに、かじれるおもちゃを複数用意し、広い環境と遊び場を整えれば、自然とハムスターはケージかじりをやめていくかと思います。
ストレスを減らし、自然な行動を引き出すことが、ハムスターにとっても飼い主さんにとっても幸せな環境作りにつながります。

