ハムスターはとても小さな体をしているため、水分不足は命に関わることがあります。しかし、飼い主さんの中には「今日は水を飲んでいない気がする…」「ほとんど給水ボトルの水が減っていない」という不安を抱える方も多いでしょう。
結論から言うと、水をあまり飲まない日があっても正常な場合と、すぐに危険な状態が疑われる場合があります。
この記事では、ハムスターが水を飲まないときの判断基準、水分補給の方法、与える量の目安まで調べて詳しく解説します。
■ 水を飲まなくても問題ない場合
① 食べ物から十分な水分を摂っている場合
新鮮な野菜や果物を少量与えていると、食事から必要な水分を補えているため、給水ボトルの減りが少ないことがあります。
特にキュウリやりんごなど水分の多い食材を与えた日は、飲水量が極端に減ることも珍しくありません。
※ただし、野菜の与えすぎは下痢の原因になるため、量は控えめに。小指の先くらいが目安です(5mm~1cm)。
② 活動量が少ない日
季節の変わり目や気温低下などでハムスターがまったりしている日は、単純に喉があまり渇いていないだけということも。
特に冬場は寒さもあり給水量が減る傾向があります。
③ 給水ボトルの使い方を知っている場合
迎えたばかりの子とは違い、飼育に慣れたハムスターはボトルの飲み方を理解しています。
無駄に零したりしないようになり、減りが「少なく見えるだけ」ということも多いです。
■ 水を飲まないと危険な場合のサイン
以下の症状がある場合は【脱水】や【病気】が疑われ、早急な対応が必要です。
① 24時間以上、水をまったく飲んでいない
健康なハムスターは体重100gに対して5~10ml程度の水を飲むため、
丸一日「一滴も飲んでいない」場合は異常の可能性が高いです。
② 体がしぼんだように見える・皮膚が戻りにくい
背中の皮膚を軽くつまんで離したときに、戻りが遅ければ脱水のサイン。
(※強くつままないよう注意、痛がる様子があれば止めましょう)
③ おしっこの量が極端に少ない・濃い
尿量が少ない、色が濃い、においが強いなどは脱水や腎臓のトラブルが疑われます。定期的な掃除の際によく観察をしましょう。
④ 元気がない・ぐったりしている
脱水場合によっては短時間で体力を奪うため、様子が明らかにおかしい場合は危険です。
⑤ 給水ボトルに問題がある
よくある原因は以下のとおりです。
- ノズルが詰まっている
- ボトルの高さが合っていない
- ケージの格子に干渉して飲みづらい
「飲まない」のではなく「飲めない」状況の可能性も高いため、必ずチェックしましょう。私が体験したものは、ノズルのボールが固まっており、いくら押しても水が出ないことがありました。設置前にノズルのボールが動くかの確認をしましょう。
■ 水を飲ませるときの量の目安
ハムスターが1日に必要とする水分量は以下が目安です。
- ジャンガリアン系:3〜5ml
- ゴールデン系:5〜10ml
ただし、スポイトなどで大量の水を飲ませる場合、誤嚥や消化不良の原因になるため、少量ずつゆっくり与えることが大切です。
■ ハムスターに水を飲ませる方法
危険な脱水が疑われるときは、以下の方法で少しずつ水分補給を行います。
① スポイト・シリンジで少量ずつ与える
- 1回につき 0.2〜0.3ml を目安に
- 口の端からゆっくり流し込む
- 無理に頭を上げさせない
誤嚥すると命に関わるため慎重に行いましょう。抱え上げてお腹をこちらにみせるような姿勢で与える時は、特に気をつけてください。
② 野菜を少量だけ与える
水分補給に有効ですが、下痢のリスクもあるため少量のみに。
おすすめ
- キュウリ
- りんご
- ゆでた野菜
絶対に与えてはいけない危険野菜(玉ねぎ、ニラなど)は避けてください。量にも気をつけ、1日に与える分量は1cmを超えないようにしましょう。
③ 給水ボトルのチェック
- ノズルの詰まり確認
- 高さ調整(ハムスターの鼻〜胸の高さに)
- 新しい水に交換
- ボトルの位置を変えてみる
飲まない原因が器具の問題であることは意外と多いです。飲水量が少ない時は、工夫を凝らしてみましょう。
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■ それでも飲まない場合は?
ハムスターは数時間の脱水でも深刻な状態になることがあります。
以下の場合は即日、動物病院へ連れて行くのが安全です。
- 8〜12時間以上飲まず、元気もない
- 体が熱い・冷たいなど異常がある
- 下痢をしている(ウェットテイルの可能性)
- ぐったりして動かない
早期治療が生存率を大きく左右します。少しでも気になったら動物病院へ連れていきましょう。
■ まとめ
ハムスターが水を飲まないのには「正常な理由」と「危険な理由」があります。
特に脱水は短時間で命の危険につながるため、普段から給水量やおしっこの状態をチェックすることが大切です。
・野菜から水分を取っている場合は正常なこともある
・24時間以上飲まない、元気がない場合は危険
・1日の飲水量目安:3〜10ml(ハムスターの種類による)
・飲まない場合、スポイトで0.2〜0.3mlずつ補給するのが基本
ハムスターの小さな体を守るためにも、早期発見とケアを心がけましょう。

