ハムスターの体をふと見たときに、「あれ、毛が薄くなってる?」「地肌が見えている…」と気づくと心配になりますよね。ハムスターの毛抜け(脱毛)は珍しい症状ではなく、季節的な要因から病気まで幅広い原因が考えられます。
この記事では 毛抜けの主な原因と、今日からできる正しい対策 を詳しくまとめました。症状別に考えられる理由も紹介するので、愛ハムの状態と照らし合わせながらチェックしてみてください。
1. ハムスターの毛抜けに多い原因一覧
まず、ハムスターの毛抜けにつながりやすい代表的な原因は以下の通りです。
- ① 乾燥・湿度不足
- ② 栄養不足(特にタンパク質・ビタミン類)
- ③ ストレス
- ④ 加齢
- ⑤ 寄生虫(ダニなど)
- ⑥ 皮膚炎(細菌・真菌)
- ⑦ アレルギー(床材・砂・洗剤)
- ⑧ 遺伝的要因
などがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう!
2. 原因別:ハムスターの毛抜けと対策
① 乾燥(冬〜春)
ハムスターの毛抜けでもっとも多いのが、冬の乾燥による皮膚トラブルです。湿度が30%以下になると皮膚がカサつき、フケ・かゆみ・軽い脱毛が起こりやすくなります。
▶ 対策
- 湿度40〜60%をキープ(加湿器 or 濡れタオルを部屋に)
- ケージを暖房の風が直接当たる場所に置かない
- 砂浴びの頻度を週2〜3回程度にする(やりすぎも乾燥の原因)
乾燥による毛抜けは環境改善をすると比較的早く治りやすいです。
加湿器のおすすめはこちら(スチーム式で雑菌などの繁殖がしづらいです)
② 栄養不足(特にタンパク質やビタミンE)
市販の餌だけで足りない場合や、おやつばかり食べてしまっている場合、被毛の生成に必要な栄養が不足して毛が抜けやすくなります。
▶ 対策
- 主食は「総合栄養食」と明記されたフードにする
- ひまわりの種だけなど偏りは避ける
- 動物性タンパク質を週2回取り入れる(好みに応じて食べさせてください。)
- ゆで卵の白身
- ゆでたササミ
- ミルワーム少量
- ビタミンサプリやハムスター用の栄養ゼリーを取り入れるのも◎
栄養不足は長期化すると全身の毛並みがバサバサするので早めに改善を。
③ ストレス
引っ越し、ケージの変更、騒音、同居個体とのトラブルなど、ストレスも脱毛の原因に。特にストレス性脱毛は「同じ場所の毛が丸く抜ける」「背中~腰周りが薄くなる」など特徴的です。
▶ 対策
- 生活リズムを乱さない
- ケージ、トイレの掃除頻度を週1~2に保つ(やりすぎもNG)
- 他の動物の近くに置かない(または来れないようにする)
- ケージに隠れ家・回し車など“安心できる環境”を整える(床材を多めにするだけでもOK)
環境を整えるだけで改善することが多いです。
④ 加齢
1歳半〜2歳を過ぎると、自然と被毛が薄くなってくることがあります。特にロボロフスキーより、ジャンガリアンやゴールデンに多い傾向です。
▶ 対策
- 基本一過性なので無理に治そうとしない
- 食べやすい栄養バランスの良い餌に切り替える(ゼリーなども良い)
- ケージ内を温度20〜26℃・湿度40〜60%で安定させる
高齢期の毛抜けは“老化による生理現象”のことが多く、他の症状がなければ問題ありません。
⑤ 寄生虫(ダニ・ノミなど)
「急に大量に毛が抜けた」「体をずっと掻いている」「赤い発疹がある」場合はダニなどの寄生虫が疑われます。
▶ 対策
- 動物病院での治療が必須(薬での駆除など)
- ケージ・床材・巣材をすべて新品に交換(ケージをそのまま使う場合は丸洗い、完全に乾燥を推奨)
- 掃除はアルコールなどで消毒(容器などはハイターつけ置きも)
- 他の動物とは隔離する
ダニなどの寄生虫の場合、様子見や自己処置では悪化する可能性が非常に高いのでなるべく早めに病院へ。
⑥ 皮膚炎(細菌・真菌)
皮膚が赤くただれ、かさぶたができるタイプの脱毛は細菌性や真菌性(カビ)の皮膚炎の可能性があります。
▶ 対策
- 動物病院の受診が必要(抗生剤・塗り薬など)
- ケージを清潔に保ち、床材は獣医の意見を仰ぎ、抗菌タイプを避ける
- 砂浴びの砂を清潔に保つ(1〜2週間で入れ替え)
皮膚炎は放置すると広がるので早めの対応、動物病院受診が重要です。
⑦ アレルギー(床材・砂・洗剤など)
特定の床材(針葉樹系ウッドチップ)、砂、容器、ケージを洗剤で洗っている場合は洗剤が合わないと “部分的な脱毛” が起きることがあります。
▶ 対策
- 床材を紙系・低アレルギー(広葉樹)のものに変更
- 砂を鉱物系→パウダー系へ変更
- ケージ洗浄時の洗剤残りに注意
- 新しい用品を使った後に毛抜けが起きたら即変更
アレルギーは原因さえ特定できれば改善しやすいです。一つひとつ変更して様子を見てみましょう。
⑧ 遺伝的要因
特に長毛種のゴールデンは遺伝で毛が薄くなるケースがあります。
▶ 対策
- 遺伝の場合、治療では改善しにくい
- 温度・湿度・食事を最適に保って「進行を抑える」
- ストレス対策を徹底する
急激な脱毛でなければ経過観察でOKです。ありのままの姿を愛でてあげましょう。
3. 部位別:毛抜けの原因を推測しよう
ハムスターの脱毛は “毛が抜ける場所” である程度原因が絞れます。参考程度にどうぞ。
● お尻・腰まわり
→ 加齢、ストレス、栄養不足
● 背中に丸くハゲ
→ ストレス、ダニ、皮膚炎
● 目の周り
→ 痒み(砂浴びのしすぎ・アレルギー)
● 全身的に薄い
→ 栄養不足、老化、遺伝
部位ごとにチェックすることである程度対策がしやすくなりますね。
4. こんな場合はすぐ動物病院へ!
- 薄くなっている箇所に赤み・出血・かさぶたがある
- かゆみが強く、ずっと掻いている
- 脱毛の範囲が急に広がった
- 体重が減ってきた
- 元気がない、食欲がない
毛抜けと同時に体調の変化がある場合は、ストレスなどからくる病気のサイン です。
小さなハムスターは症状が進むのが早いのでできる限り早めの受診が安心です。
5. まとめ|毛抜けは原因と対策を早く見つけることが大切
ハムスターの毛抜けは、環境改善や栄養バランスの見直しで良くなるケースが多い反面、寄生虫や皮膚炎などなかなか治らない場合は治療が必要な病気が隠れていることもあります。
まずは原因を絞り込み、できる対策から始める ことが重要です。
- 乾燥 → 湿度調整
- 栄養不足 → 食事の見直し
- ストレス → 環境改善
- 寄生虫・皮膚炎 → 早めに病院へ
毛並みが整うと、ハムスターは元気に動き回りやすくなり、表情もいきいきしてきます。愛ハムの小さな変化に気づき、快適に過ごせる環境を整えてあげてくださいね。


