ハムスターが下痢をしていたらとてもびっくりしますよね。実際とても危険な症状の一つです。とくに体の小さなハムスターは、わずかな水分喪失でも短時間で命に関わる状態になることがあります。
この記事では、ハムスターが下痢を起こす主な原因、家庭でできる対処法、そしてどんな場合に動物病院へ行くべきかを詳しく解説します。
1. ハムスターが下痢を起こす主な原因
① 食事によるトラブル(生野菜・フルーツの与えすぎ)
ハムスターの消化器はとても繊細で、水分の多い食べ物を大量に食べると腸が過敏に反応し、軟便〜下痢になることがあります。
特に注意が必要なのは以下の食品です。
- レタス・キャベツなどの水分の多い野菜
- りんご・梨などの果物
- 人間用の甘いお菓子
突然、普段と違うおやつを与えた時は特に注意が必要です。人用のおやつは絶対に与えないようにしましょう。
② 細菌・ウイルスによる感染症
下痢の原因としてもっとも危険なのが「ウェットテイル(増殖性回腸盲腸炎)」と呼ばれる感染性疾患です。名前の通り、お尻が濡れてしまうほどの下痢になります。
主に幼いハムスターに多く、数時間〜1日の急速な悪化が特徴です。
- 下痢が水のようにべちゃべちゃ
- 臭いが強い
- 肛門周囲が濡れている
- 元気が急激に低下する
これらが当てはまる場合、緊急性が非常に高く、すぐに動物病院へ行く必要があります。
③ ストレスによる消化機能の低下
ハムスターはストレスに弱い動物です。以下の環境変化が下痢の引き金になることがあります。
- 引っ越し・ケージの移動
- 温度変化(特に寒暖差)
- 騒音や振動
- 触りすぎ、構いすぎ
- 新しいペットの導入
ストレスは体力の低下にもつながり、感染症を悪化させる原因にもなります。
④ 不衛生なケージ環境
湿気がこもった環境や汚れた床材は細菌の繁殖を促し、下痢の原因になります。
- 水入れや給水ボトルの洗浄不足
- 汚れた床材を放置
- 高湿度の部屋(60%以上)
清潔な環境は下痢の予防と回復に欠かせません。特にガラスケース使用時は、湿度に気をつけましょう。
⑤ 温度が低く、体が冷えている
ハムスターは寒さに弱く、冷えは腸の働きを悪くし下痢を引き起こすことがあります。
理想温度は20〜26℃前後、湿度は40〜60% が目安です。
2. ハムスターの下痢に気づいたときの家庭での対処法
① まずは野菜・フルーツを与えるのを止め、主食のみを与える
下痢が出たらすぐに以下を中止しましょう。
- 野菜・果物
- 水分の多いゼリー、ハムスター用チュールなど
- 油分の多いひまわりの種などの種子類
ペレット中心のシンプルな食事に戻し、様子を見てみましょう。
② 新鮮な水を常に用意する
下痢はすぐ脱水につながります。飲水量をしっかり確保するため、以下を徹底しましょう。
- 給水ボトルを洗って新しい水に交換
- 水が飲みにくい場合は浅皿で補助
③ ケージを清潔に保ち、湿度を下げる
床材は汚れや湿気があればすぐ交換しましょう。
特に下痢の時は細菌が広がりやすいため、以下を頻度高く行います。毎日、もしくは汚れが確認できたらすぐに行いましょう。
- トイレ砂の交換
- 床材の部分交換
- 水入れ・餌皿の洗浄
④ 温度を適正に保つ
寒い季節はヒーターを使って25℃前後を目指します。
体が冷えていると腸の回復が遅くなるため、保温は重要です。
⑤ 触りすぎない・ストレスを避ける
弱っているときに触りすぎると、ストレスで症状が悪化することがあります。
最低限の世話のみで、そっと見守りましょう。
3. 危険な下痢の見分け方(すぐ動物病院へ行くべき症状)
以下のサインがある場合は緊急性が高く、即受診が必要です。
① 便が水のようにゆるい/大量に出る
水っぽい便は脱水の進行が非常に早く危険です。
② 肛門周りが濡れていて臭いが強い
ウェットテイルの典型的な症状です。幼いハムスターは特に危険なので、すぐに動物病院へ行きましょう。
③ 元気がなく、ぐったりしている
- 立ち上がらない
- 目を閉じてばかり
- ふらつく
これらは脱水などで体力が落ちており、命に関わるサインです。
④ 食欲がない・水を飲まない
脱水が進み、体力が急激に落ちる可能性があります。
⑤ 1日以内に悪化する
急激に進行する下痢は感染症の可能性が高いため、様子見は危険です。朝確認して昼に様子が変わるのであれば、すぐに連れていきましょう。
4. ハムスターの下痢を予防するポイント
① 食事は少しずつ変える
新しい餌は急に切り替えず、数日かけて混ぜながら慣らすことで腸への負担を減らせます。おやつとして与える水分の多い野菜は、ごく少量にしましょう(ハムスターが片手で簡単に持てるくらい)
② 毎日の水替えと給水ボトルの掃除
汚れた水は細菌繁殖の原因になります。体調不良が疑われる場合は、毎日変更しましょう。
③ 温度・湿度の管理
特に冬は冷え対策、夏は蒸れ対策が重要です。
④ ストレスを最小限に
静かな場所にケージを置き、突然の環境変化を避けましょう。大きな音を出すテレビの近くや、温度差の大きい窓辺は避けましょう。
⑤ 清潔なケージ環境を維持
床材の交換やトイレ掃除をこまめに行うことが、病気予防の基本です。匂いがある場合は、交換が吉です。
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まとめ
ハムスターの下痢は、
- 食事の変化
- 感染症
- ストレス
- ケージ環境の問題
- 冷え
など、さまざまな原因で起こります。
特に水のような下痢は命に関わる重大なサインのため、早急に動物病院で診察を受けることが重要です。
日頃から食事・温度・清潔さ・ストレス管理を整えておくことで、多くの下痢トラブルは防げます。
もし下痢に気づいたら、できるだけ早く適切な対処を行い、必要に応じて病院へ連れて行ってあげましょう。


