「ハムスターがずっと走り回っていて落ち着かない…」
「ホイールを延々と回し続けているけど大丈夫?」
飼い主さんの間の不安のひとつが、落ち着かずに走り続ける行動 です。ずっと滑車を回りていたり、ケージの中を走り回っていることがありますよね。
実は、ハムスターがよく走るのは本来の習性による 正常な行動 の場合が多くあります。しかし、環境ストレスや体調不良が原因で、異常な走り回り を見せることもあるため、見分け方がとても重要です。
この記事では、
正常行動と異常サインの違い、原因、そして正しい対処法 を分かりやすく解説します。
【正常な場合】ハムスターが走り回る理由
① 野生の習性による「運動量の多さ」
びっくりする方も多いのですが、ハムスターは野生では毎晩 5〜10km以上 も移動します。
そのため、ケージ内でもエネルギーを消費するために 滑車や通路を走り回るのは自然な行動 です。
正常な場合の特徴
- 夜に走り回る(21時〜翌朝4時がピーク)
- 食欲・排泄がいつも通り
- 走った後に毛づくろいや休憩がある
- 表情や目に張りがあり、元気に見える
- 滑車を中心に走ることが多い
これは心配いらない“元気な証拠”。
十分に運動し、ストレス解消も兼ねているため、見守ってOKです。
【異常】止まらず走り続ける時に見られるサイン
次のような場合は、注意が必要です。
① 落ち着きがなく常に走り回る(異常興奮)
ストレスや環境の不備により、パニック状態に近い動きを見せることがあります。普段より落ち着くなく走る場合や、音に以上に反応するなど挙動がおかしい場合は特に気をつけましょう。
よくある原因
- ケージが狭い(40cm未満は特にNG)
- 過度な物音や匂い
- 新しい環境への強い不安
- かじれない・隠れられないストレス
- 温度が合わない(20〜26℃以外の極端な温度変化)
② 同じ場所を往復し続ける(無目的運動)
「ケージ前→後ろ→前→後ろ」といった、明らかに不自然な単調運動 はストレス性の行動に多いです。人間で言う鬱に近いのでしょう。
③ 日中も走る(昼夜逆転)
健康なハムスターは昼間は寝て夜に活動します。
そのため昼間にずっと走り続けている場合は、以下が疑われます。
- 生活リズムの乱れ(夜が明るすぎる)
- 寝床の不快感(床材不足・温度不適切)
- ストレス過多
④ 滑車に異様に依存し走り続ける
運動不足が慢性化すると、走り続けることでストレスを紛らわせようとする「常同行動」になることもあります。
⑤ 鳴きながら走る・震えながら走る
痛み・恐怖・けいれんなど、医学的な問題の可能性が高いためすぐに対処が必要です。
正常と異常の見分け方チェックリスト
| チェック項目 | 正常 | 異常 |
|---|---|---|
| 活動時間 | 夜中心 | 昼夜問わず走り回る |
| 行動のバリエーション | 走る→休む→毛づくろい | ほぼ走り続けて止まらない |
| ストレスサイン | なし | ケージ噛み・脱走を試みる |
| 食欲 | 普通 | 食べない/減る |
| 体調 | 目が輝いている | 毛が逆立つ・震える |
異常サインが複数当てはまる場合、環境改善や体調チェックが必要です。
【原因別】異常な走り回りの対処法
① ケージが狭い → ケージ拡張が最優先
ハムスターの走り回りストレスの最大原因は スペース不足。
推奨サイズ
- ドワーフ:最低幅60cm
- ゴールデン:最低幅80cm(適度な散歩をするなら60cmでも可)
狭いケージでは精神的に不安定になりやすく、常同行動(無意味な繰り返し動作)が増えます。
② 生活リズムの乱れ → 光と静けさを整える
- 昼は明るくする
- 夜は真っ暗または間接照明で静かに
- ケージをテレビや洗濯機の近くに置かない
ハムスターは光と音にとても敏感です。音の出るところと、明るすぎる場所にケージを置くのはやめましょう。
③ 運動不足 → ホイールと遊び場の見直し
- サイレントホイールなど大きめで安全なホイール
- トンネル・ステップ・巣箱を複数設置
- かじれる素材(ウッドチップ、専用かじり木)
走り続ける原因が「やることがない」場合、環境が充実すると改善します。
おすすめのホイール(滑車)はこちら(ハムスターが走る内側に出っ張りがなく、ストレスフリーです。また、消音性能もとても高いです)
④ 温度の不適合 → 20〜26℃に調整
暑すぎ・寒すぎは落ち着きのない行動の原因。
- 冬→パネルヒーターを設置
- 夏→エアコンで涼しく
- 冬、夏それぞれケージ半分だけ温めてめる、半分だけ冷やすと逃げ場も作れる
⑤ ストレス → 安心できる隠れ家の設置
ハムスターは臆病な動物です。
隠れられる巣箱を複数置くことで、不安が軽減し走り回りが落ち着くことがあります。
⑥ 病気の可能性 → 症状があれば受診
以下があれば病院へ
- 震えながら走る
- 鳴きながら走る
- 血尿、呼吸音、脱毛が同時にある
- 走り回った後ぐったりする
内臓疾患や神経症状の可能性があります。できるだけ早く動物病院に連れて行ってあげましょう。
まとめ:走り回るのは「元気の証」でもあり「SOS」の場合もある
ハムスターが走り回るのは自然な行動ですが、
- 昼夜問わず止まらない
- 無目的な往復運動
- ストレスサインが同時にある
といった症状がある場合は、環境改善や体調チェックが必要です。
簡単なポイントは、「夜に元気に走るのは正常」「昼も落ち着かないのは異常」 という見分け方。
環境を整えることで多くの問題は改善しますので、
愛ハムスターが安心して暮らせる空間づくりを心がけましょう。



