ハムスターが暴れるのはストレス?健康的な場合と異常がある場合の見分け方、原因別の対処法を解説

ハムスターがケージの中で走り回ったり、ガジガジ噛んだり、突然暴れだすように見える行動をすると、「ストレス?」「病気?」と不安になる飼い主さんも多いでしょう。しかし、ハムスターは本来とても活動的な動物であり、健康の証ともいえる行動と、異常を示す危険なサインが存在します。
この記事では、ハムスターが暴れる理由を「正常」「異常」に分けて調べ、詳しく解説し、原因別の対処法を紹介します。


■ 健康的な“暴れ方”とは?

まずは、ハムスターが元気で健康な場合に見せる活動を紹介します。これらは心配する必要がありません。

1. 夜に活発に走り回る

ハムスターは夜行性のため、日中は寝ていて夜に活発になります。
・回し車で爆走する
・ケージを探索してうろうろする
・床材を掘って遊ぶ
これらはすべて正常な行動です。

対処法:
特に何も対処は不要ですが、
・静かな環境
・適切な回し車(音が静かでサイズに余裕があるもの)
を用意してあげるとストレス軽減になります。

2. 嬉しい・興奮状態

食事前、おやつの匂いを嗅いだとき、飼い主が近づいたときにソワソワしたり、走り回ることがあります。これも喜びの表現の一つです。可愛いですね。

対処法:
無理に触ろうとせず、落ち着いてからごはんを与えるだけでOK。

3. 探索欲求による行動

ケージが新しくなった、レイアウトを変えたときは、しきりに匂いを嗅ぎまわったり動き回ります。これは縄張りの確認の自然な習性です。


■ 異常がある場合の“暴れ方”は?

次に、注意が必要なサインを紹介します。以下の行動が見られる場合、ストレス・環境問題・病気が疑われます。

1. ケージを激しく齧る(ケージかじり)

ケージの金網をガジガジ噛む行為は、
・ストレス
・運動不足
・ケージが狭い
可能性が高いです。放置すると歯が折れる、曲がる危険もあります。原因を探りましょう。

2. 同じ場所を行ったり来たり(常同行動)

同じ場所をぐるぐる回る、同じ動作を繰り返すなどは、明らかなストレスサインです。特にゴールデンハムスターに多く見られます。

3. 掌に乗せると暴れまくる

本来、あまり慣れていなくても、多少警戒しながらも慣れて落ち着く時間があります。しかし、触ろうとすると激しく逃げたり噛んだりする場合、
・人間への恐怖
・痛みや病気で触られたくない
可能性があります。最近怖い思いをさせていないか、怪我をするようなことがなかったか思いだしましょう。

4. 異常に巣材を破壊する

巣材を噛んで粉々にするのは普通ですが、
・短時間で何度も破壊
・攻撃的に暴れ続ける
などの場合はストレス性の行動です。非常にストレスが溜まっているので、すぐに対処しましょう。

5. 激しく砂を掻き散らす

砂浴びは正常ですが、何度も暴れるように掻き散らす場合は、
・痒み
・皮膚病
の可能性があります。毛の一部が抜けていないか、皮膚に赤みがないか確認しましょう。


■ 暴れる原因と対処法

● 原因①:ケージが狭い

ジャンガリアンで最低でも幅45cm、ゴールデンで60cm以上が推奨です。狭いとストレスで暴れます。
個体によっては、上記のサイズでも落ち着かない子もいます。サイズ変更できない場合は、適度に散歩させるのも手です。

対処法
・広いケージに変更
・回し車、ステップ、トンネルなど探索アイテムを追加
・部屋の中を散歩させる(一時凌ぎです)

● 原因②:運動不足

運動量が足りないとケージかじりや暴れる行動が増えます。

対処法
・充分な大きさの回し車
・かじり木、トンネル、床材を深くする
・部屋の中を散歩させる

● 原因③:環境ストレス

騒音、強い光、頻繁な人の出入り、他のペットの気配などはストレスの元になります。

対処法
・静かで落ち着いた場所にケージを移動
・直射日光やテレビの音を避ける

● 原因④:人慣れ不足

いきなり触ろうとすると恐怖で暴れます。少しずつ慣らしていきましょう。

対処法(ステップ順)

  1. 手でおやつを渡す
  2. 手の上に乗る練習をする(手のひらの先におやつを乗せる)
  3. 上から無理に掴まない(掬い上げるように)
    ゆっくり時間をかけて距離を縮めることが大切。

● 原因⑤:病気や痛み

・皮膚病
・歯のトラブル
・ケガ
などがあると触られるのを嫌がり暴れます。よく観察をして、毛の薄い箇所がないか、皮膚の赤い場所がないか、出血していないか確認しましょう。

対処法
・症状(毛が抜ける、出血、食欲不振)がある場合はすぐに動物病院へ


■ まとめ:暴れる理由を見極めれば、適切に対処できる

ハムスターの「暴れ」は、
● 健康的な場合(夜の活動・嬉しい・探索)
● 異常な場合(ストレス・環境問題・病気)
の2種類があります。

特に、
・ケージかじり
・同じ動きを繰り返す
・触ると暴れる
などは異常サインの可能性が高いため、環境改善や健康チェックが必要です。

ハムスターの小さな行動は、ストレスや体調の変化を示す大切なサイン。日頃からよく観察し、安心して過ごせる環境を整えてあげることが長生きにつながります。
よく観察してハムスターの行動を楽しみながら、気をつけてあげましょう。観察はあなたとハムスターの幸せを延長できます。