この記事では、以下のことについて紹介しています。
斜頸という病気について
“斜頸” という病気、気をつけなければハムスターの命を奪う ”怖い病気” です。
斜頸になる要因は3種類あり、それぞれ
- 耳に細菌が入り中耳炎、内耳炎を起こして三半規管に異常が生じたもの
- 脳付近に腫瘍ができ、三半規管を圧迫して起きるもの
- 先天性のもので生まれつき持ったもの
があります。
“1” については早期の発見ができれば治る場合があります。 ”2” と ”3” については、手術が行えない場合が多く、病気と付き合いながら過ごすことになります。
早期での発見ができない場合は、食事が取れなくなり次第に弱っていき亡くなってしまいます。
ハムスターによっては、ギリギリまで自身の症状を隠し、手遅れの状態に初めて気がつく場合もあります。
これは、ハムスターが野生下で被捕食者の立場にあり、弱っている姿を直前まで見せないように育った本能のためです。
我が家のCAMが斜頸の病気を経験をしたので、症状など詳しく説明していきますね。
斜頸の症状について
症状は、以下になります
- 首が左右に偏る(偏ったまま直らない)
- フラフラ歩く
- 目が回ったようにぐるぐる動く
- 歩くと転倒する
ハムスターにこの方な症状が出た場合は、“かなり体力を消耗し危険な状態” でありますので、発見次第、“すぐに動物病院” へ連れていきましょう。
夜中に見つけた場合もできる限り空いている所がないか探し連れて行ってあげましょう。朝まで待つと手遅れになることがあります。
次に、この症状が現れるまでに我が家のCAMがとった行動を書いていきます。参考にしてみてください。
- よく眠るようになった
(徐々に長くなり病気を発見する2日前ほどには、1日1度見るかどうかくらいにハウスの外に出ることが少なくなった) - ハウスの外で巣を作り眠ることがあった
(病気を発見する1週間ほど前にハウスから出てきて巣を作り風通しの良いとこで休んでいた) - 食事をあまり取らなくなった
(病気を発見する1週間ほど前から食事量が減り、エサを持っていくものの溜め込むようになった)
上記になります。
いずれも ”徐々に行動が変化” していきますので、少しでも不思議だなと思った場合は、動物病院に電話等で相談してみると良いかと思います。
斜頸の対処法、予防法
斜頸の対処法
次は、病気を発見した場合の対処法を確認していきましょう
対処法としては、ただ一つ
病院へ連れていくことです。
わかった段階で早めに病院へ連れていきましょう。
CAMは、歩行にふらつきが出た段階で病院へ連れていき抗生剤の点滴と内服薬を処方していただきました。
プラスアルファで、病院に連れていく際に ”体を温めてあげる” と体力の消費が少なく済みます。
次に予防法です。
斜頸の予防法
予防法としては、以下になります。
- 清潔を維持しよう
- スキンシップの際に確認しよう
- 転落に気をつけよう
清潔を維持しよう
細菌の感染による斜頸の対策として清潔の維持が効果的です。
斜頸の細菌の感染経路として多くの場合は耳からの感染になります。
そのため、多くの時間を寝て過ごす ”ハウス内の清潔維持” を心がけましょう。
トイレなどで毛繕いを頻繁に行うハムスターはトイレの定期的な清掃も必要です。
私はブログの記事で木製ハウスを押しておりましたが、この点を考えると ”洗える陶器製” も良いかと思います。
形の違いで種類も多く楽しみながら予防できますね。
スキンシップの際に確認しよう
細菌感染による予防のもう一つとして脇、股のリンパの腫れを確認する方法があります。
こちらは、CAMを獣医師さんに連れて行った際に医師の先生が確認していた方法になります。
リンパが腫れていると人と同じく熱が出ているため、細菌の感染を疑うようです。
毎日触れ合って触ってみると熱が出た際にシコリを見分けられるかもしれませんね。
こちらが難しいと思われる方は、単純にスキンシップを取った際に熱がないかを確認するだけでも十分予防になるかと思います。
転落に気をつけよう
脳の腫瘍による斜頸の予防として、転落に気をつけましょう。
高いところから落ちて脳内で出血するとこれが元になって斜頸の症状が出ることがあります。
こちらは、細菌に由来する斜傾と違って治すのが困難なため、より気をつけるべきところです。
高い位置にケージを置いている方は、テレビ台程度の位置まで下すと良いでしょう。
また、ハムスターを抱えている際は、転落の危険を常に頭に置き触れ合ってください。
ケージを床に直接置くと、清潔の面でデメリットとなるので床に置くのはお勧めしません。
気づくと手遅れになることもある病気の一つ、斜頸について紹介させていただきました。
我が家のCAMは、私が気づくのが遅く、獣医師さんに連れていく頃には、体も冷えてきて息をするのがやっとの体力でした。
獣医師さんに抗生剤の点滴と内服薬をいただきましたが自宅に戻り、程なくして亡くなりました。
診断時には、リンパが晴れていたため、細菌による物だと思われます(私見)。
なぜもっと早く気づけなかったのかと、とても後悔していますが時は戻りません。
このブログで紹介することによって同じ目にあうハムスター、飼い主が一人でも少なくなることを心から祈っています。